ネット収入をどのように税務処理するか?

ネットで稼ぐことが入口とすれば、稼いだ収入を税務処理をすることがその出口といえます。

ネット収入を稼いだだけでは、そのお金はまだ自分のものではありません。稼いだきりで放っておけば、いずれ税務署がやってきて、ほとんどを持っていかれることになります。これは延滞税や無申告による重加算税などが発生することにより、重いペナルティーを課せられてしまうからですが、5年も放っておけば、延滞金などで稼いだ分のほとんどを持っていかれることにもなりかねません。

また、一般的にいえば、稼いだ収入は2年後ぐらいにならないと、どの程度が手元に残るのかはわかりにくいものです。これは住民税や健康保険料が関係してくるからですが、今年稼いだ分の収入に応じて来年払う住民税や健康保険料が上がってしまうため、その支払い分を次年度まで取っておく必要があります。

もし、1月に高額なネット収入を稼ぐことができたとしても、それに応じた住民税や健康保険料は翌年の6月にならないと請求されてきません。なので、最悪、1年半後ぐらいに忘れたころに高額な税金の請求が来ることになってしまいますので、そのころに使ってしまってもうないという状況になっていれば、非常に困った事態に陥ってしまうわけです。

例えば、国民健康保険料などは上限では85万円となっていますが、ある程度の所得があれば、すぐに上限まで達してしまうものです。

つまり、稼いだネット収入は、税務処理をしてはじめて自分のお金になるという感覚を常に持っていないと、忘れたころに高額な請求がきて途方に暮れてしまうことになります。

かといって、普通の人の場合、税金について詳しい人はほとんどいないと思いますし、税理士に依頼するにしても、かなり高額な顧問契約料が必要になります。

なので、私のおすすめとしては、こちらのサイトのような個人事業の開業方法のホームページや書籍などを参考にして、できる限り自分で税務処理をすると費用を安く抑えることができるかもしれません。

副業による雑所得や個人事業化や法人化による事業所得などの違いはありますが、基本的に納税の仕組みは収入から費用を差し引いた「利益」を計算して税率を当てはめ、払うべき税金を納めるということだけですので、それほど難しいことはありません。

そもそも、税務処理を一生懸命やったとしても、それ自体では収益を生むものではありませんので、きれいな決算書などを作る必要ありませんし、多少の誤差があったとしても後で追納すればよいだけです。

できるだけ、費用をかけずに自分で処理し、コスト重視で対応されることをおすすめします。